「キャリア・スタート・ウィーク」とは
『キャリア教育 フォー ビギナーズ』#04

キャリア・スタート・ウィーク キャリア教育のお勉強

引き続き 藤田晃之 著『キャリア教育 フォー ビギナーズ』を読んでの学び #04

キャリア・スタート・ウィーク

前回紹介した、兵庫県の「トライやる・ウィーク」の取り組みを参考に
文部科学省が平成17年に打ち出した施策「キャリア・スタート・ウィーク」のお話

兵庫県内 全ての公立中学校で取り組んだ「トライやる・ウィーク」を参考にということからか
この「キャリア・スタート・ウィーク」も、全国の中学校を対象に行われた。

「キャリア・スタート・ウィーク」の中身は
中学校における5日以上の職場体験活動を実施するというもの。

兵庫県の「トライやる・ウィーク」で得られた
様々な効果を期待してのものだった。

期待とは違ったイメージの定着

しかし、
中学校を対象にしたことで、一部 意図しないメッセージが伝わってしまったとのこと。

それは、#01の記事で紹介したように
「ニート・フリーター対策をするのは早すぎる」と思っていた小学校
「うちでは必要ない」と思っていた普通科高校
「そんなものは、以前からやっている」と思っていた専門高校
これらの学校・先生にとっては、
やっぱり、うちの学校でキャリア教育をやる必要はないじゃないか
と、いう思いが浮かんだのではないかと推測されている。

そして、中学校の先生にとっては
結局、職場体験さえやればいいのでしょ」となってしまい
キャリア教育=職場体験 というイメージが根付いてしまったようだ。

この「キャリア・スタート・ウィーク」は、施策としての第一弾であり
その後、第二弾・第三弾と施策が講じられてきたのだが
本来の「小学校段階から発達段階に応じて実施する」キャリア教育へと
発展するには至らなかった。

そして、現在でも

この平成17年に行わた施策のイメージが、 15年経った今でもなお、残っているようで
キャリア教育と言えば、職場体験だけ行う とか 社会人講話を聞く とか
単純に仕事と結びついた活動にとどまっている学校も多いのが実情だ。

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