キャリア教育の先行事例 トライやる・ウィーク
『キャリア教育 フォー ビギナーズ』#03

トライやる・ウィーク キャリア教育のお勉強

引き続き 藤田晃之 著『キャリア教育 フォー ビギナーズ』を読んでの学び #03

キャリア教育の始まりの部分でだけで、いくつかの記事になりそうだけど
やはり、成り立ちをしっかり押さえておくことは大事なので、
ここは、ゆっくり進んで行きたい。

平成17年に文部科学省が行った「キャリア教育実践プロジェクト
その元となった、兵庫県の取り組みが今回のテーマ

阪神淡路大震災や 中学生による連続児童殺傷事を経た兵庫県では
「心の教育」の充実を図ることの大切さを、改めて認識した。

兵庫県教育委員会は「心の教育緊急会議」を設置し、
今後の教育の方向性について提言を受けた。

その提言では、「心の教育」には、従来のように結論を教え込むのではなく、
様々な体験を通して、子ども達一人ひとりが自分なりの生き方を見つけられるように
支援していく教育にシフトしていくことの重要性が指摘された。

そして、平成10年度から、
県内の公立中学校2年生全員が参加する、
地域に学ぶ「トライやる・ウィーク」の取り組みを開始した。

これは、学校だけでなく、家庭・地域など「県民すべてがかかわる兵庫の教育」として行われ
生徒たちの成長に、大きな成果を残した。

その効果として挙げられているものをいくつか紹介する。

  • 自己有用感の醸成
  • 人との関係をつくる力の育成
  • 日常のコミュニケーション能力の向上
  • 社会の一員としての自覚の育成
  • 礼儀や言葉遣いなど基本的な社会ルールを守ることの大切さの理解
  • 自分をコントロールする力の向上
  • 学んだことを活用して課題を解決する力の育成
  • ぶこと、働くことの意義の理解
  • 進路意識の伸長
  • 公共の福祉に尽くそうとする態度の育成

これらの成果は、まさにキャリア教育が目指すところである。

この様な兵庫県の事例を参考に、国の施策が決められていくこととなる。
それについては、また 次回

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