大学入試改革への流れ
『キャリア教育 フォー ビギナーズ』#12

大学入試改革への流れ キャリア教育のお勉強

引き続き 藤田晃之 著『キャリア教育 フォー ビギナーズ』を読んでの学び #12

高大接続改革の一環として
「大学入試センター試験」は、2019年度で終わり
2020年度から「大学入試共通テスト」が始まる

共通テストに関しては
英語の民間試験や、記述式問題の導入が見送られることになったなど
この1年でも、紆余曲折があった

今回は、
この入試の改革に繋がった
2014年の中央教育審議会 答申を見ていく

「今更かよ!」っというツッコミも入りそうだが
なにせ、勉強中の身である
今更だとしても、読まないより 読んだほうが良いに決まっている

2014年の内容なので
そこから、色々と変わった箇所はあると思うけど
それについては、今後 しっかりキャッチアップしていきたい

はじめに

「はじめに ー高大接続改革が目指す未来の姿ー」

  • 将来に向かって夢を描き、その実現に向けて努力している少年少女一人ひとりが、自信に溢れた、実り多い、幸福な人生を送れるようにすること。
  • これからの時代に社会に出て、国の内外で仕事をし、人生を築いていく、今の子供たちやこれから生まれてくる子供たちが、十分な知識と技能を身に付け、十分な思考力・判断力・表現力を磨き、主体性を持って多様な人々と協働することを通して、喜びと糧を得ていくことができるようにすること。
  • 彼らが、国家と社会の形成者として十分な素養と行動規範を持てるようにすること。
2014年 中央教育審議会「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)」

思わず胸が熱くなるような事が書かれている

だけど
この文章(思い)が、どう入試改革に結びついて行くのか?

高大接続改革の意義

「高大接続改革の意義」として、こう書かれている

特に、18歳頃における一度限りの一斉受験という特殊な行事が、長い人生航路にお ける最大の分岐点であり目標であるとする、我が国の社会全体に深く根を張った従来型 の「大学入試」や、その背景にある、画一的な一斉試験で正答に関する知識の再生を一 点刻みに問い、その結果の点数のみに依拠した選抜を行うことが公平であるとする、「公 平性」の観念という桎梏は断ち切らなければならない。

大学入学者選抜は、一時点の学力検査によってその後の人生を決定させるためのものではない。先を見通すことの難しい時代において、生涯を通じて不断に学び、考え、予想外の事態を乗り越えながら、自らの人生を切り拓き、より良い社会づくりに貢献していくことのできる人間を育てることが高等学校教育及び大学教育の使命であり、これからの大学入学者選抜は、若者の学びを支援する観点に立って、それぞれが夢や目標を持ち、その実現に必要な能力を身に付けることができるよう、高等学校教育と大学教育とを円滑に結び付けていく観点から実施される必要がある。

2014年 中央教育審議会「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)」

前半部分は、なんとも辛辣な表現である

ここ書かれているように
これまでは、大学合格が人生における最大の分岐点で、重要なゴールの1つとされてきた

そして、そこに求められていたのは
正答に関する知識の再生」である

#8でも書いたが

こんな勉強は、将来には役に立たない。でも、高校・大学受験には必要
と言うマインドで、黙々と 詰め込み勉強をしてしまうのである。

この流れを「断ち切る」ために、大学入試改革に踏み切ったわけだ

と、
ここまで『キャリア教育 フォー ビギナーズ』を読み勧めていたのだけど
答申に書かれている事が、かない良いことばかりなので
答申の本文を読んでみることにした

2014年 中央教育審議会  答申を読んでみた

2014年 中央教育審議会
「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)」

新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について(答申)(中教審第177号):文部科学省

正直に言って、この手の資料を読むのは初めてである
不勉強でしかないのだけど、、、

でも、読んでみて 驚いた
本当に現状に問題を感じていて、それを なんとかしたいという思いが伝わった
まさに「大改革」なんだなぁ と

こういう資料って、もっと堅苦しいことがばかり書いてるのかと思っていた

僕と同じ様に、まだ読んでなかった人は、ぜひこの機会に読んでほしい

この答申をキッカケとして、色々な施策が行われてきたと思う
これからは、その部分を勉強していこうと思う

まずは、新学習指導要領の確認かな

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